演じる喜び、輝く 小中高生20人の「オキパフォ!」 あす発表公演


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4日の本番に向け、練習に励む「オキパフォ!」のメンバーら=2月28日、沖縄市立芸能館

 【沖縄】沖縄市内の児童生徒による演劇ワークショップ「オキパフォ!」の成果発表公演が4日、沖縄市立芸能館で開かれる。市内の小学校から高校までの20人が出演する。本番が迫る2月28日、子どもたちは最後の調整に汗を流した。

 オキパフォ!は舞台芸術活動の原点となる知識や技術、感性を学び、磨くためのプログラムで、昨年9月から活動している。講師には舞台やテレビ番組の演出、脚本、振り付けを手掛ける三浦香さんを招いた。

 舞台の題名は三浦さんが書き下ろした「解決できない名探偵!」。事件も事故も起こらない平和な街「ノンキータウン」で起こった騒動を描いた喜劇だ。

 稽古は毎週5日間、市立芸能館を稽古場として行われている。演劇指導を担当する井上優さん(36)の「トライ、トライ!」の声が響き、本番直前の練習では、細かな演技指導が入った。

「動きにめりはりつけて。そこ(場面)に至るまでに気持ちをつくってせりふを言って」-。井上さんのげきに応えようと、役者たちの声や動きも大きくなっていった。

 名探偵事務所の「ネコロンボ」所長役で出演する嘉陽克紀さん(14)=宮里中2年=は「やっと役柄の個性を理解できてきた。せりふもつまずかずに大きな声で言いたい」と語った。

 3度目のオキパフォの参加となる仲間花さん(16)=コザ高1年=は「稽古は大変だけど、達成感がある。演劇は自分と違う人物になれるのが楽しい」と笑顔を見せる。「三浦さんからは『お客さんの時間をとっているから全力でやれ』と言われている。来て良かったと言われるような舞台にしたい」と意気込んだ。

 上演は午後1時からと、午後3時半からの2回で、入場無料。問い合わせはオキパフォ事務局(電話)050(3593)0463。