西表、地震警戒続く 小中学校壁に亀裂 震度5弱 


この記事を書いた人 大森 茂夫

 1日午後10時42分に、竹富町の西表島付近で発生し、震度5弱の揺れを観測した地震について、2日までにけが人は確認されていない。

 沖縄気象台は2日未明に会見を開いた。2日は震度3と震度2の地震を2回ずつ、震度1の地震を11回観測しており、約1週間は最大震度5弱程度の地震が発生する可能性があるとして「特に地震後2、3日は再び規模の大きな地震が発生することが多い」と注意を呼び掛けた。

 震源地は西表島西南西約7キロで震源の深さは約15キロ、地震の規模はマグニチュード(M)5・6だった。震源が西表島に近く、浅かったために強い揺れが発生した。断層に北東と南西方向に引っ張るような力が働き断層がずれたことによって発生した。県は那覇市の県庁で2日午後に災害警戒本部を開き、引き続き情報を収集することを確認した。会議で西表小中学校の外壁に亀裂が入っていることが報告された。

 地震から一夜明けた西表島南風見仲の大富共同売店では、強い揺れの影響で日用雑貨や菓子類、缶ビールなどが床に落ちたのが確認された。泡盛や調味料の瓶類が数本割れたという。

 地震発生から40分ほど経過した後に店の様子を見に来たという同売店従業員の高橋弘貴さん(28)は「これからは商品を固定したり、瓶類を棚の下の方に移動させたりして対策をしたい」と話した。