女性中心に儀式「百人御物参」 首里城で厳かに再現


社会
この記事を書いた人 志良堂 仁
首里城内で厳かに再現された琉球王朝時代の祭祀行事「百人御物参」=4日午後、那覇市の首里城公園

 那覇市の首里城公園で4日午後、琉球王朝時代の祭祀(さいし)行事「百人御物参(ももそおものまいり)」の儀式が再現された。神女らが城内の御嶽(うたき)などを巡拝して国王の長寿や航海安全、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する行事。訪れた多くの観客は女性中心の厳かな儀式に見入った。

 儀式は琉球王朝時代、年6回程度行われていたという。三平等(みふぃら)の大阿母志良礼(おおあむしられ)などの上級神女と王府の役人ら約30人が御庭(うなー)を出発し、下之御庭(しちゃぬうなー)にある首里森御嶽(すいむいうたき)を巡拝した。男子禁制の「京の内」は神女だけが拝んだ。【琉球新報電子版】