【中国時報】清朝の古跡、家主破壊 新竹市、責任追及へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 2月15日の旧暦大みそか、「暫定古蹟」に指定されている新竹市の「太原第」が突如、さら地にされてしまった。「まさか大みそかの日に歴史的建造物を破壊する人がいるなんて」と関係者は怒りを抑えきれない。

 「太原第」は清朝末期の四合院造りの伝統建造物で、(福建省の)〓南地方の伝統技法と近代技術を組み合わせて建てられた。1月末に「暫定古蹟」に指定されたばかりで、2月23日に実地調査を行う予定だった。

 しかし、家主が急いで土地を売却して換金しようと、屋敷を撤去してしまった。新竹市の文化局は激怒し、家主に責任を追及。たとえ一部であっても、歴史建造物を破壊すれば、文化財保護法第103条の規定により処罰する、と強調した。

 現在、台湾には多くの個人屋敷が古跡に指定されているが、家主は面倒を恐れて古跡指定には消極的だ。そのため、指定前に屋敷を再築する者が後を絶たない。

※注:〓は門ガマエに「虫」