【ブラジル】沖縄の誇り、再認識 協定校留学 名桜大・比嘉、池原さん


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ブラジルパラナー州のロンドリーナ州立大学に1年間留学し帰国する名桜大学学生の(左から)比嘉修平さんと池原颯さん

 読谷村古堅出身で名桜大学学生の比嘉修平さん(21)と池原颯さん(21)は、同大の協定校であるブラジルパラナー州のロンドリーナ州立大学に1年間留学し、2月に帰国した。

 比嘉さんは、2015年に名桜大で開催された世界ウチナーンチュ学生サミットに実行委員として参加したのがきっかけで、中南米に関心を持つようになった。サミットで海外のウチナーンチュと交流し、南米・北米の研修生が三線を弾いている姿を見て「インスピレーションを受けて中南米に行きたいと思った」という。名桜大では国際学群国際文化専攻を専攻。ブラジルではポルトガル語のほか、体育、ブラジルの手話、文化を学んだという。留学期間中、ロンドリーナの沖縄県人会に参加し、「沖縄移民と出会いもっと沖縄のことを勉強したい、世界若者ウチナーンチュ大会に参加してもっと世界のウチナーンチュたちと交流したい」と話した。帰国後は研修生をサポートする仕事がしたいという。「留学で出会った人たちを通してウチナーンチュとしての誇りを再確認できた」と語った。

 一方、池原さんがブラジルに興味を持ったのは大学のポルトガル語研究会サークルに参加して、ブラジル人と仲良くなったのがきっかけという。ロンドリーナの沖縄県人会との交流を経て、「沖縄に対する思いが沖縄に住んでいる自分よりも強く、そういうことを知らなかった。それを沖縄の人たちに伝えたい」と話す。帰国後は東京でアウトドア系の仕事に就きたいという。
(城間セルソ明秀通信員)