外相「非核三原則堅持」 米議会聞き取り否定せず 秋葉氏確認受け否定 沖縄に核施設発言


この記事を書いた人 大森 茂夫

 【東京】河野太郎外相は6日の記者会見で、秋葉剛男外務事務次官が駐米公使だった2009年、米議会の聞き取りに沖縄への核貯蔵施設建設を容認する意向を示した疑惑について「秋葉氏にも確認したが、そのようなことはないとのことだった」と否定した。さらに「非核三原則堅持が政府の一貫した立場だ。それに反する示唆はなかった」と主張した。

 一方、河野氏は「さまざまな日米のやりとりの中で、当然、NPR(核体制の見直し)についても日本側からいろいろのことは申し上げているということはある」と米議会の聞き取りについては否定せず、発言したとの見方を示した。

 本紙が入手したメモによると、米議会の諮問機関がオバマ政権時の「核体制の見直し(NPR)」の際、秋葉氏ら在米日本大使館関係者らから意見聴取を実施したとされる。

 秋葉氏は沖縄での核施設建設に対し問われ「説得力がある」と発言したと記されている。