【中国時報】「適正教育」で全国へ 六亀高 スポーツ、音楽で活躍


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 六亀高校の盧正川校長は「生徒の長所を伸ばす方が勉強よりも大事」と語る。同校にはスポーツや音楽の特別クラスはないが、自転車競技とラグビーチーム、合唱団が全国大会出場を果たしている。

 2009年の「88水害」や翌年の甲仙大地震によって、消沈していた生徒たちを奮い立たせようと、高校は合唱団を設立。当時は楽譜が全く読めなかったが、今では音楽コンクールの受賞常連校に名を連ねる。団員の多くが農家出身。彼らは自分たちの歌を歌い、全国のコンクールで入賞を果たした。

 盧校長は「適性に見合った教育」を掲げる。六亀には学習塾はなく、生徒たちの学習環境は他よりも劣る。

 そんな彼らを支援しようと、高校は高雄市教育委員会と協力し、16年から奨励金授与と就業支援を開始した。