渡具知名護市長が明言 「県の行方を注視する」


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 【名護】名護市議会3月定例会の一般質問が13日行われた。渡具知武豊市長は沖縄県と国が争う岩礁破砕差し止め訴訟の判決を受け「何らかの判断をする」としていたが、この日の答弁では「今回の裁判が直接的に辺野古の是非を問うものにならないと理解している」と述べた。

 その上で「県が提訴したことについて、あらゆる手法で辺野古移設を阻止するという県の施策の一環だと認識している。その判決を受けた県の動向に注視していく必要がある」との考えを示した。判決を受けて何らかの判断をするとしていた渡具知市長だが、一審判決を受けても辺野古移設の態度については踏み込まないとみられる。

 渡具知市長が市議時代に支持していた岸本建男元市長は、辺野古基地建設におけるV事案などの沿岸案を容認していなかったことを指摘され「渡具知市長はV事案については認めていないということでいいか」と問われると「答える立場にない」と切り返した。岸本洋平氏への答弁。【琉球新報電子版】