「状態続くと耐えられない」 嘉手納町長が騒音軽減を要望 防衛局「各方面に申し入れる」


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嘉手納基地から発生する航空機騒音の大幅な削減と外来機の早期撤退を求める要望書を沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長(左)に手渡す當山宏嘉手納町長=15日午前9時半ごろ、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】嘉手納町の當山宏町長は15日午前、嘉手納町の沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ね、嘉手納飛行場への外来機の飛来などによる米軍機騒音の増加を訴え、騒音の大幅な軽減と外来機の早期撤退を求めた。

 中嶋局長は「状況はわれわれも把握している。各方面に申し入れを改めてやりたい」と述べた。當山町長は「この状態が続くとわれわれとしてはとても耐えられない。米軍側にも住民への配慮を強く申し入れてほしい」と語った。

 嘉手納町がまとめたデータによると、昨年10月末から11月にかけてF35Aの訓練開始以降、騒音は増加傾向にある。

 14日の騒音回数は屋良で132回、嘉手納で122回、兼久で94回と、F35Aの訓練開始前の平均騒音発生回数に比べ、各地で2~2・9倍増加している。

 嘉手納基地には今月上旬にはFA18戦闘攻撃機15機、F35B4機が飛来している。【琉球新報電子版】