カツオ缶、輸入数4.2倍で過去最高 海外から直接輸入増


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 沖縄地区税関は19日、カツオ缶詰の輸入動向を発表した。2017年の輸入数量は前年比4・2倍の317トン、輸入額は同5倍の2億3232万円となり、ともに過去最高を記録した。これまで本土を経由して県内に入ってきていたカツオ缶詰が、物流コスト軽減のため海外から直接輸入するようになったことが増加の背景にあるとみられる。

 沖縄のカツオ缶詰輸入は00年頃から本格的に始まった。02年から一時的に減少したものの、13年から急増している。17年の輸入量を国別に見ると、インドネシアが82・5%を占め、タイが17・5%となった。輸入金額ではインドネシアが83・4%、タイが16・6%だった。両国ともに缶詰を製造する日本企業の加工施設がある。

 16年の魚介缶詰の年間支出額(1世帯当たり)を見ると、沖縄は4859円で全国平均の2064円を大きく上回った。同税関は「チャンプルーの具材としてカツオの缶詰を含む魚介の缶詰は欠かせないものであることから、輸入は今後も堅調に推移していくと見ている」と指摘した。