サッカーJ3のFC琉球は21日、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場で、県車いすサッカー協会へ手動車いすサッカーボールの受け渡しを行った。琉球のホーム戦の前に、福祉デーの一環として行われた。
手動車いすサッカーは沖縄が発祥のスポーツで、2000年に浦添市で誕生した。現在使われているボールは三つのみで、ボールの製造が止まってしまっていたところを、琉球が協会からの製造依頼を受託した。
ボールは琉球の経営母体である琉球フットボールクラブの倉林啓士郎社長から県車いすサッカー事務局員で、手動車いすサッカーのプレーヤーでもある新里透久氏へ手渡された。新里氏は「(制作依頼に対し)どこの企業も首を縦に振ってくれず、競技自体がなくなってしまうところだった。本当に感極まるものがある」と感謝の言葉を述べた。