「言葉の問題支援を」 多文化共生 課題語る 那覇でシンポ


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多文化共生をテーマに意見交換したシンポジウム=24日、那覇市松尾の八汐荘

 多文化共生を考えるシンポジウム「外国人も安心して暮らせる沖縄の未来に向けて」が24日、那覇市の八汐荘で開かれ、県内在住の外国人に実施したアンケートの中間報告があった。回答者の多くが「言葉が通じない」など言語の問題を挙げており、支援体制など課題が浮き彫りとなった。

 アンケートは2月、沖縄NGOセンターが約2700人に実施し、758人が回答した。同センターの報告によると、行政への要望として、回答者の4割以上が「公共施設等における外国語表記」「日本語学習への支援」を選択。6割余りが沖縄に「ずっと住みたい」と回答し、その理由を「地元の人が好き」と答えた人が半数に上った。

 NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会(大阪市)の志渡沢祥宏監事の講演もあり、「外国人住民の視点が地域活性化の鍵になる」と指摘した。

 シンポジウムは県の主催で、約40人が参加した。