【中国時報】自閉症弟の入試拒絶 姉が大学センター訴え


社会
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 「誰にでも勉強する権利はある」。このほど、一人の女子学生がネットにこう書き込んだ。彼女には自閉症を患う弟がおり、勉強が大好きだという。姉は弟の大学入試合格を応援するため、全力で協力した。ところが、申請前に拒絶されてしまった。姉は弟の夢を叶えるために立ち上がった。

 「弟は声帯が弱くてあまり話ができない。弟の勉強ペースはとてもゆっくりだが、勉強熱心である。弟は自分の能力低下を恐れている。いつか自分が、この世界のことを忘れてしまうのではないか。自分さえも見失ってしまうのではないかと」。姉は大学入試センターに手紙を書き、立法委員の陳学聖に直接メールで訴えた。「私自身、清華大学でまじめに授業を受けてきた。弟は世界で一番まじめな子だと思う。もし弟が自閉症でなければ、きっと私よりも成功しているはずである。自閉症というだけで彼の勉学の道は常に閉ざされてきた」とつづられていた。

 陳学聖は「弟の申請書を私に送ってほしい。全面的に協力しよう」とすぐに回答した。この知らせに姉は大変喜んだ。