
Q.友だち、どう作る?
今日の質問は、「話題がない人の友だちの作り方を教えてください。進学校に通っていて勉強ばかりしているので、話すのが苦手です。テレビもニュースとか社会的なことにしか興味がなくて…」
です。高校生からです。

A.サークル活動もいい機会に
勉強が好きなこと、社会的なことに興味があることはあなたのすてきな個性だし、強みです。まずは周りを観察してみましょう。自分が興味を持てる話題の人、感じ方や考え方が近いなと思う人はいますか? 逆に、自分と全く違う発想をしていて「どうしてそのように考えるんだろう」と興味が沸く人はいますか?
自分が話すよりも人の話をしっかり聞く、相手の考えや気持ちを理解しようとすることが、人との関係を作るのに役立ちます。「うんうん、それ面白いね、なるほどね、そういうことだったんだね」などと聞いてくれる人、つまり聞き上手な人には誰でも話しやすくなります。
学校に新聞部やボランティアサークルがあれば、あなたと同じ興味を持つ人と出会いやすいし、会話もしやすいと思うのでのぞいてみましょう。最初は勇気がいるけど自分から動くことも必要です。
学校にないときは、学校の外にあるサークルに行ってみると良いですよ。ずっと所属するのが難しいときは、期間限定のボランティア活動もあります。社会的な活動は、子どもたちをボランティアとして育てようというおとながいるので、初めて行く人が団体になじめるよう、さまざまな配慮があります。

目的がある活動に参加すると、活動に関する話題がたくさんあるし、協力するために会話しないといけない状況になって、話すトレーニングになります。いろんな年齢や経験のある人がいるので、会話を観察するだけでも人間関係を作る参考になります。
友だちというよりも仲間と呼ぶ方がピッタリくるかもしれませんが、同じ活動をする仲間の中から、活動が終わった後も個人的に連絡を取り合う友だちができる可能性もありますよ。

徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。
心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。
新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。