「第39回全日本リコーダーコンテスト」(全日本リコーダー教育研究会主催)が25日、東京都で開かれ、沖縄県から出場した南風原高校吹奏楽部が高校の部で、社会人有志のチーム「UN JOUR(アン ジュール)」が一般の部で最高賞に当たる花村賞に輝いた。同コンテスト高校の部、一般の部で県内から受賞するのは初めて。
南風原高校吹奏楽部は、2年の伊禮あやめさん(17)、久手堅彩花さん(17)、島袋莉音さん(17)、森山美香さん(17)、高良由紀乃さん(17)、1年の島袋守史さん(16)、城間愛希子さん(16)、吉田咲也花(16)の8人で出場した。
部員たちは普段、別の楽器を中心に練習している。大会前の数週間、集中的にリコーダーを練習して栄冠を手にした。部長の伊禮さんは「受賞はうれしさより、驚きの方が大きい」としながらも「皆で『花村賞を取ろう』と練習に取り組んだ。7月にある県の吹奏楽コンクールに向けて弾みが付いた」と喜んでいた。
「UN JOUR」は浦添市立宮城小学校と仲西中学校でリコーダーを学んだ池田舞さん(24)、上地桜子さん(24)、仲村真美さん(24)、島袋綾乃さん(24)の4人のチーム。小中学生時代に経験した全国の舞台が忘れられず、昨年再結成した。花村賞受賞に「息をぴったり合わせた演奏ができて、夢がかなった」と笑顔がはじけた。
池田さんは「またこの舞台で演奏できることに感動や喜び、いろんな気持ちが一気に湧いて最高だった。周囲の人の応援にも感謝している」と語った。
高校の部には8チーム、一般の部には17チームが出場した。