キングス粘り勝ち 大阪に72―53 Bリーグ第47戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位35勝11敗)は28日、大阪府のサンエイワーク住吉スポーツセンターで大阪エヴェッサ(同3位、15勝31敗)と今季第47戦を行い、72―53で勝利した。キングスは前半はリードするもミスが目立つ展開。それでも固い守備で粘ると、第3クオーター(Q)に流れをつかんで差を広げ、勝負を決めた。

 次戦は3月31日、4月1日、ハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズと対戦する。(観客2528人)

琉球(36勝11敗)
 72―53(13―12,19―10,26―13,14―18)
大阪(15勝32敗)

◆悪い内容も我慢

 佐々宜央HC(キングス)の話 1Qは、悪い内容でも守備で我慢してリードを保ったのが良かったが、このクオーターだけで八つのターンオーバーを喫した。3Qは、いい流れでターンオーバーをゼロにできた。そういうこともできるのでみんな意識してほしい。

◆田代、内外で得点/序盤はチームミス多発

 後半の出だしで大阪に対して一気にリードを広げ、勝利を呼び込んだキングスだが、第1Qはターンオーバー8と苦しい内容。佐々宜央HCは「大事な場面で相手の状況を判断できず、空いてれば(パスを)出すという適当さがシーズン終盤でも解決できてない」と、厳しい表情で語った。

 序盤から荒いプレーによるミスで好機を逃したが、大阪の得点源の1人、エグゼビア・ギブソンを抑える守備で持ち直す。シューターの古川孝敏が珍しく決定力を欠いたが、田代直希が内外で点を稼いだ。

 第3Qは、石崎巧の的確な状況判断とアシストが点につながる。攻撃の爆破力に加え、巻き返しを図る大阪からスチールを奪っての速攻や、パスミスなどを逃さずアイラ・ブラウンがダンクを決めるなど、守備力の高さも勝因となった。

 リーグ中盤以降、ドライブや外角からのシュート決定力が上がっている田代は「平常心でプレーできているのがいいと思う。シュートも決まってくれたので良かった」と語った。

 勝ちはしたが課題が目立つ試合に、佐々HCは「最後まで泥臭くやりきれるのがバスケ。気持ちでもチーム全員が戦えるようにする。上位チームには、一瞬下を向いたらやられる。相手に脅威となるメンタリティーを準備させ、シーズン残りを戦う」と語った。