「県政の安定と発展に心血」 浦崎副知事に退任辞令 翁長知事「精神的支柱に感謝」 


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翁長雄志知事(手前右)から辞令を受け取る退任の浦崎唯昭副知事(同左)=30日午前9時、那覇市の沖縄県庁知事応接室

 浦崎唯昭副知事への退任辞令交付式が30日午前、県庁であり、翁長雄志知事が浦崎氏に辞令を交付した。

 翁長知事は浦崎氏に「政治家としての豊富な経験を生かし、私の精神的支柱として、また政策遂行のために支えてもらい感謝している。課題は山積しており、退任後も翁長県政のサポートをお願いしたい」と述べ、笑顔で握手を交わした。

 浦崎氏は出席した部局長全員と握手し、「いっぺーにふぇーでーびたん(本当にありがとうございます)、ご苦労さんです」とねぎらった。

 その後、記者会見した浦崎氏は「沖縄のアイデンティティーに対する知事の熱い思いを共有し、3年余り県政の安定と発展のために微力ながら心血を注ぎ、精魂を傾けてきた」と述べ、全国知事会での基地問題発信や子どもの貧困対策、北部の基幹病院構想などへの取り組みを振り返った。その上で「今後は新しい形で翁長県政をバックアップしていきたい」と述べた。

 浦崎氏と知事の政治的な付き合いは那覇市議時代から32年。退任辞令に目を落とした浦崎氏は感慨深げに「トートーメーにうさげんとね」と話した。

 浦崎氏の後任には3月末で定年退職する筆頭部長の謝花喜一郎知事公室長(60)が就任することが決まっている。【琉球新報電子版】