「うみんちゅピクニック」盛況 海の幸、漁体験も 読谷・都屋漁港


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金城肇組合長(左)とボランティアの神谷杏海さん

 【読谷】毎月第3日曜日に沖縄県読谷村の都屋漁港で開かれている「うみんちゅみなとピクニック」が盛況だ。うみんちゅ手作りご飯の販売やウミガメとの触れ合い体験、お魚引き揚げ体験など多彩な企画が催されている。読谷村漁業協同組合の壮青年部約10人が魚食普及のために昨年から始めた企画で、18日で7回目を迎えた。

 この日はモズクとアーサ入りのダツのだしが効いたそうめん、ヒジキの煮物、大根とニンジンのあえ物に白米のメニューを約400食分用意した。

 誰でも食べに来られるよう、大人200円、高校生以下は無料という破格の値段で海の幸が振る舞われ、正午の販売開始前から親子連れなどで長蛇の列ができた。

長い行列ができるほど大盛況のうみんちゅご飯=18日、読谷村の都屋漁港

 ピクニックは食事を作るボランティアや食材を提供する農家や企業などの協賛で運営されている。

 これまでには国産黒毛和牛の牛スジを使ったカレーやイカ汁、冬瓜のみそ汁なども提供された。

 村漁協の漁師・神谷勇さん(44)は「寄付などで作るため、頂いた食材で何ができるか2日前にメニューを決める。魚も野菜も時期を生かした食材だ」とアピールする。「やるなら毎月やって定着させようと頑張っている。楽しみながらやっていきたい」と笑顔で話した。娘の杏海さん(15)ら家族4人もボランティアとして参加した。

 金城肇組合長は「多くの人に魚に親しんでもらいたい」と狙いを語った。

 沖縄市から訪れた玉那覇了さん(45)の息子の海ちゃん(2)は、ウミガメのプールに手を入れて楽しそうにしていた。了さんは「ご飯も食べられて、触れ合えるいい機会だ」と笑顔で話した。