沖縄県、台北事務所の部屋提供 出張時の事務、取引先との面談 企業のアジア展開支援


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 沖縄県内企業のアジア展開を支援するため県商工労働部は2018年度から、県台北事務所などが入居するスペースの一部を短期のサテライトオフィスとして民間企業に活用してもらう方針を固めた。出張時の事務スペースや取引先との面談で使ってもらうことを想定している。

 18年度は試行期間と位置付けて無料で運用し、企業のニーズを調べる。19年度以降の本格運用を検討する。

 サテライトオフィスは事務机や会議用の共用スペースなど20平方メートルの広さを用意する方向だ。県事務所と同じ部屋の中に設けるか、別に部屋を確保するかは検討中だ。18年度の早い時期での開設を目指す。プリンターなど業務に必要な機材も使えるようにできるか検討しており、ビジネスマンにとって使い勝手が良い環境を目指す。

 沖縄と台湾は近年、相互に企業の進出が進み経済交流が活発化している。

 県台北事務所は現在、県産業振興公社が借りている台北市内のオフィススペースに沖縄観光コンベンションビューローと共に併設している。海外との取引を検討する企業と密接に連携し、海外展開を支援する。