個人情報を守ろう モバイルプリンスの知っとくto得トーク[52]


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モバイルプリンス

 

選挙を手伝うイギリスの会社「ケンブリッジ・アナリティカ」が、Facebookから利用者の情報を不正に取得し、選挙の宣伝に使ったのではないか?と疑惑が出て、イギリス・アメリカで大きな問題になっているよ。

この会社のしたことが、アメリカ大統領選挙でドナルド・トランプ氏を勝利させたかもしれないと言われているんだ。

 

そうなんですか。
 

モバイルプリンス

 

2014年にFacebookでできる「性格診断」の簡単なアプリが流行した。この性格診断をすると、Facebookでのプロフィルなどの情報が診断アプリに渡されるんだ。

ケンブリッジ・アナリティカはこのデータを入手して、性格診断の結果とFacebookプロフィル情報から「この人にはこういう広告を出せば選挙で投票する」と分析して、Facebookで広告を出したと言われているんだ。

 

軽い気持ちでやった性格診断が、選挙の広告に使われたんですね。
 


イラスト・小谷茶(コタニティー)

モバイルプリンス

 

さらに今回は性格診断をした人の情報だけでなく、その人とFacebookで友達だった人の情報まで悪用されていたらしい。

そう考えると、軽い気持ちで使ったアプリで、人に迷惑をかけることになるよね。

 

そうですね。楽しそうだから、と何も考えずにやると危険ですね。
 

モバイルプリンス

 

ケンブリッジ・アナリティカは疑惑を否定していて、真相は分かっていない。ただし、他の会社も個人情報を悪用する可能性があるので、ネットで何かをやる時には個人情報がどこまで使われるのかを注意深く見る必要があるね。

そして、便利なインターネットサービスを毎日のように使っていると、私たちの個人情報や行動は全てつつ抜けになる。注意していても、私たちの情報がビジネスに使われることは避けられない。

 

Amazonで商品を調べると、似たようなものがオススメされますもんね。
 

モバイルプリンス

 

そうだね。だからこそ「ネットは自分に合わせた情報が集まる」「偏りやすい」と常に疑いながら使うことが大事なんだ。
 

 

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

http://smartphoneokoku.net/