FC琉球、今季初黒星 福島に1―2 J3サッカー第5節


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 明治安田J3第5節、FC琉球は1日、福島県のとうほう・みんなのスタジアムで福島ユナイテッドFCと対戦し、1―2で敗れた。今季初黒星となり、3勝1分け1敗となった。

 風下に立った前半、琉球は相手ディフェンス陣の裏を狙う展開を図ったが、高い位置での守備に阻まれ、前線へボールを出せなかった。開始8分、ファウルから素早くリスタートした福島の攻撃に守備が対応を遅れて先制点を許した。

 後半はボールを保持する時間が増えたが、横に6、7人を並べて守る相手守備に対して、なかなかスペースをつくれずに攻めあぐねた。35分に追加点を奪われた後、ロスタイムに富樫佑太がゴール前のスペースを狙いボールを出し、右サイドから攻め上がってきた屋宮大地が右足で合わせ1点を返した。

 琉球はこの1点にとどまり、今季初の敗戦となった。

 次戦は7日午後6時、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場でセレッソ大阪U―23と対戦する。

(1)とうスタ
福島 3勝1分け1敗(10)
 2―1(1―0,1―1)
琉球 3勝1分け1敗(10)

▽得点者【島】田村(1)ニウド(3)【琉】屋宮(1)
▽観衆 1249人

◆力不足、勝ち切れず

 金鍾成監督(FC琉球)の話 力不足の面が多く、勝ち切れなかった。もっと積極的にシュートまで持っていかないといけない。それができなかった。その点をまたあらためて修正し、形をつくっていきたい。

◆守備の隙、突かれる

 サイドチェンジを使いながら、相手守備陣の裏を狙う攻撃と高い位置でプレッシャーを掛ける守り。FC琉球―福島ユナイテッドFCは持ち味が似たチームの対戦となった。シュート数は琉球7本、福島6本と互いに決定機が少ない中、琉球は一瞬の隙を突かれる形で失点し、敗れた。

 最初の失点は前半8分、福島が自陣でのFKで素早くプレーし、ゴール前への1本のパスでゴールを決めた。琉球は守備の準備が整っていなかった。攻め込んでいた時間帯の後半35分には、右サイドを割られ、ゴール前のスペースにラストパスを送られた。

 開幕後の4試合で10得点と攻撃力を見せた琉球は、この試合はスペースをつぶされて攻め手を欠いた。しかし後半ロスタイムに、途中出場の富樫佑太と屋宮大地が狙い続けた相手の裏を突くプレーで得点を奪った。次戦につながる1点に金鍾成監督も「長いシーズンは勝ったり、負けたりがある。ホームで勝ち切りたい」と気持ちを切り替えた。