県民投票めぐり相違乗り越えられず かりゆしがオール沖縄脱会で会見


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オール沖縄会議からの脱会について説明するかりゆしの當山智士社長=3日午後2時すぎ、那覇市のかりゆし

 ホテルグループのかりゆしの當山智士社長は3日午後、那覇市の同社で会見し、「今後は独自の活動を通し、建白書の実現と翁長知事再選へ向けて取り組みをしていきたい」と述べてオール沖縄会議からの脱会を発表した。

 かりゆしグループとして実施を求めてきた辺野古埋め立ての是非を問う県民投票をめぐり、立場の相違を乗り越えられなかったことが脱会を判断したと説明した。

 當山社長は「現状は実施有効時期が迫る中、オール沖縄会議での対応は難しいと判断した。今こそ民意の再結集としての県民投票こそ必要だと考えていたが、意見の集約がかなわず残念だ」と指摘した。

 県民投票実施の可能性については「率先して県民に呼び掛けるなど翁長知事にイニシアチブをとってほしい」と述べた。【琉球新報電子版】