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「クロ」今年も走ったよ 愛犬の死から8年連続 徳本夫妻、あやはしロードレース

愛犬「クロ」を思い、8年連続で出場している徳本一之さん、英利子さん夫婦=1日、うるま市与那城総合公園陸上競技場

 【うるま】沖縄県うるま市与那城総合公園陸上競技場を発着点に1日開催された「第18回あはやし海中ロードレース大会 美ら海inうるま2018」(主催・同実行委員会、うるま市、共催・琉球新報社、ラジオ沖縄、うるま市観光物産協会)には、4部門に6779人が出走した。参加したランナーはそれぞれの思いを胸に、コースを駆け抜けた。

 2011年から10キロトリムに出場し続ける徳本一之さん(43)、英利子さん(43)夫妻=沖縄市。家族のような存在だった愛犬「クロ」との別れをきっかけに11年から毎年出場する。クロと初めて散歩した海中道路。大会を通して「少しでも長くクロを感じていたい」と2人で思い出の場所、海中道路を駆け抜け、クロとの日々を振り返った。


徳本さん夫妻の愛犬クロ(提供)

 クロとの出会いは約10年前。英利子さんの職場の入り口に、段ボールに入れられ捨てられていたのを引き取った。一緒に過ごした日々は「今でも思い出すと泣きそうになる」と英利子さんは振り返る。

 クロは腎臓病を患い、気付いた時には「手の施しようがない」状態だった。苦しんだ末の11年1月、安楽死を選んだ。今でもその選択が「良かったのかどうか分からない」と葛藤は続いている。英利子さんは、小さな体で病と闘っていたクロを思い出し「自分も頑張らなきゃ」と気持ちを奮い立たせ大会出場を決意した。英利子さんの頑張る姿に影響され一之さんも共に走り、同年4月の大会から共に連続で完走している。

 先にゴールした一之さんが、英利子さんを迎えた。英利子さんは「今でも心にクロがいる。忘れない」と思い出の日々をかみしめた。



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