【中国時報】「旧好茶」痕跡に感激 児童が集落のルーツ探る


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 屏東の長栄百合小学校の児童が、山や川を越えて10キロの険しい道のりを6時間かけて歩いた。目的地は祖霊が眠る「旧好茶部落」。

 探検に参加したのは小学3年生から6年生までの25人。うち10人が「新好茶部落」の出身。先生や部落の人々が付き添い、全員が最後まで歩き切った。

 校長の陳世聰は「7年前に学校を建てた際、初めて旧好茶を訪れた。その時、いつか必ず子どもたちをここに連れてくると誓った。旧好茶部落が現在の場所に移動してちょうど30年。再び子どもたちと一緒に訪れた意義は大きい」と語った。児童らは長年の風災によって大きく変化した大地を目の当たりにし、その中を先祖たちが生き抜いてきた痕跡に感激した。山を下りる前、全員で歌を歌って祖霊に別れを告げた。ちょうどその時に雨が降り、一同は「祖先が感動して涙を流した」と喜んだ。