米軍機事故7年7590件 「クラスC」押し上げ


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 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米軍事専門紙ミリタリー・タイムズ(電子版)が情報の自由公開法(FOIA)などに基づいて入手した2011~17米会計年度の資料によると、米軍の航空機事故(クラスA~C)は7年間で7590件に上ることが分かった。国防予算の強制削減があった13年度に比べ、17年度は40%増加した。事故の損害規模が小さい「クラスC」の事故が6322件と大半を占めた。死者が出るなど最も深刻な「クラスA」事故は524件だった。

 軍隊別でみると、事故件数が最も多いのは空軍で4914件、次いで海軍の1132件、陸軍が1071件、海兵隊は473件だった。事故の増加率が最も高いのは海軍の82%増で、次いで海兵隊の80%増だった。

 同紙は事故の背景に、飛行時間減少による操縦士の訓練不足や、熟練の整備士不足などがあると分析している。