世界遺産目指す琉球料理・泡盛 OCVB内に委員会


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 琉球料理や黒麹菌による琉球泡盛文化圏を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録することを目指す「ユネスコ無形文化遺産登録推進委員会」(安田正昭委員長)は13日、県庁に嘉手苅孝夫文化観光スポーツ部長を訪ね、登録に向けた取り組みを報告した=写真。安田委員長は「黒麹菌の酒はもともと泡盛しかない。長寿の国をつくり上げた琉球料理と泡盛を見直し、登録して保護、継承したい」と語った。

 席上で同委員会の平良朝敬副委員長(沖縄観光コンベンションビューロー会長)は、世界遺産登録に向けてビューロー内に琉球料理と泡盛に関するワーキング委員会を立ち上げる考えを示した。

 報告では、これまで4回のシンポジウムを開催し、県民の関心が高まってきているとした。さらに王朝料理としての琉球料理の側面や食べ物自体を「薬物(クスイムン)」として食べる医食同源の考え方、沖縄独自の菌である黒麹菌を使った琉球泡盛と、食器や酒器を含めた文化圏にも独自の価値があり、無形文化遺産として保護する必要性があると強調した。