JTB沖縄が路線バス運行 空港から水族館 北部観光と共同


この記事を書いた人 大森 茂夫

 JTB沖縄(那覇市、杉本健次社長)と北部観光バス(名護市、仲泊栄次社長)が共同で5月下旬、那覇空港から恩納村のリゾート地を通って沖縄美ら海水族館(本部町)まで直通する路線バスの運行を始める。観光客が集中するエリアを高速シャトルバスで結ぶことで利便性を高め、慣れない土地でレンタカーを利用するストレスを減らす狙いだ。JTBグループでも初の路線バス事業への参入となる。

 路線は1時間に1本程度運行し、1日12往復を計画する。途中の停留場は10カ所程度に抑え、那覇と恩納の間は高速道路を通ることで速達性を高める。値段は全区間乗車で大人2000~2500円を想定し、乗りやすい料金プランの導入も検討する。

 那覇から沖縄美ら海水族館へ直通する路線は沖縄中央観光や県バス協会加盟社が高速道路経由で運行し、人気を集めている。

 一方、リゾートホテルが集積し多くの観光客が宿泊する恩納村の一般道から美ら海水族館へ直通する路線はない。両社は新路線に一定のニーズがあると判断した。