腎臓内科の新患制限 北部病院、医師不足改善せず


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 【名護】沖縄県立北部病院(久貝忠男院長)が医師不足のため4月1日から腎臓内科の新患者受け入れを制限していることが18日、分かった。県立北部病院では医師不足による診療制限が相次いでおり、改善されない状況が続いている。

 腎臓内科は3月31日まで他センターから医師の診療応援があったが、4月1日以降は週1回に減少。医師1人の態勢となり、新患の受け入れ制限を決めた。人工透析についても新患は受け入れないとする。

 北部地域で入院可能な施設は県立北部病院のみで、腎臓に関する疾患で入院が必要な場合は、中南部での診療を余儀なくされる。

 このほか、1日から夜間(午後5時~翌日午前8時)の外科救急診療を週4日から週2日に制限した。日中の一般診療は現状維持できるように検討中だが、今後も医師不足が続くと一般診療も制限される可能性が高いという。

 産婦人科の医師も4月1日には4人から3人になり、緊急性の高い妊婦の受け入れを断っている。消化器内科も同1日から医師が1人減となった。診療制限は行っていないが、扱える患者の数は減少している。眼科は2月1日から休診しており、再開のめどが立っていない。