親子で通園、発達支援 保護者も支える 糸満


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親子通園をスタートした「発達支援事業space Kid’s 沖縄」の山田ともみ代表(右端)とスタッフら=糸満市西崎町

 【糸満】糸満市西崎町の「発達支援事業space Kid’s 沖縄西崎校」(山田ともみ代表)は16日から、発達が気になる乳幼児と保護者が一緒に保育や療育を行う親子通園を始めた。親子で通うことで、保護者が子どもの特徴を詳しく理解し、声の掛け方や関わり方などを学ぶことができる。また保育士資格取得者や障がい児教育などを学んだ専門スタッフが、子どもたちが自信や自己肯定感を持つことを目指した子育て支援を行う。

 2人の子を持つ代表の山田さん(52)は東京都出身で2012年に糸満市に移住した。24週で生まれ、現在17歳になる息子はまひがあって自力で歩くことができないという。港区で母子通園を経験した山田さんは「子どもの接し方や育て方を学ぶことができた。子どもだけでなく、お母さんたちの支援もしたい」と保護者支援の重要性を強調する。

 対象は1歳5カ月から6歳までの、福祉サービスを受ける受給者証がある子と保護者ら。午前は親子通園で、午後は少人数で通所支援を行う。多くの人に発達障がいについて理解を深めてほしいと祖父母らの通園も勧めている。

 利用には受給者証が必要。市内外から通園できる。見学も可。問い合わせは同事業所(電話)098(996)2805(平日午前9時30分~午後5時)。