キングス、難敵下す 三河に82―70 Bリーグ第54戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、40勝13敗)は21日、愛知県の岡崎中央総合公園総合体育館で、シーホース三河(中地区1位、44勝9敗)と今季第54戦を行い、堅守でリズムをつくり、82―70で勝利した。

 前半は三河の金丸晃輔の好プレーに苦しめられたが、守備のプランを崩すことなく持ち前の堅い守備を貫いた。第2、第3クオーター(Q)で10点差以上のリードをつくると、第4Qは攻守でしぶとさを発揮し、点差を詰めさせなかった。

 22日も、同体育館で三河とアウェー2戦目を行う。

キングス 41勝13敗
 82―70(15―19,23―17,28―19,16―15)
三 河 44勝10敗

◆よく我慢して守った

 佐々宜央HC(キングス)の話 守備のゲームプランを選手が遂行して、やられちゃいけないパターンでは、よく我慢して守った。出だしから勝つ意思を見せてくれた。もう、チャンピオンシップという意識なので、22日もしっかり勝ちにいきたい。

◆CS占う大きな勝利/徹底守備で攻撃力そぐ

 リーグ最強クラスの攻撃力を誇るシーホース三河と、粘り強い守備を評価されるキングスとの戦いは、“矛”と”盾”の対決として注目されたが、1戦目は相手の強みを消す守備を徹底した「西の盾」キングスに軍配が上がった。両チーム共に、チャンピオンシップ出場を決めており、22日も三河に勝てば、キングスはリーグ王者への道も見えてきそうだ。

 第1Qはキングスリードで始まったが、三河のエース金丸晃輔に高いレベルの個人技を発揮され、逆転を許す。

 熱い接戦は、相手選手の足止めや位置争いの攻防、パスラインをつぶす「ディナイ」、スクリーン時のせめぎ合いなど、両チームともオフボールでのファウルが目立った。その中で、三河の金丸に対して田代直希と岸本隆一がスイッチで攻撃を止めたほか、ヒルトン・アームストロングのパスカットから、岸本のアシストで古川孝敏がフリーで3点弾を決めるなど、守備からの素早い展開で、うまく攻撃のリズムをつかんだ。

 第2Qは23―17、第3Qは28―19と試合中盤で勝機をつかむと、最終盤まで大きなミスなく振り切った。

 強豪チームとの連戦で先勝したキングス。佐々宜央HCは「明日の三河は今日の2、3倍強くなる。受けにはいらず常に攻める」と力を込めた。チーム最多の18得点の古川は「この勝利は自信になったが、守備はまだ突き詰められる部分はある」と力強く語った。