キングス連勝逃す 三河に54―69 Bリーグ第55戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位、41勝13敗)は22日、愛知県の岡崎中央総合公園総合体育館でシーホース三河(中地区1位、44勝10敗)と今季第55戦を行い、54―69で敗れた。前半は接戦を繰り広げたが、キングスは第3クオーター(Q)に細かなミスが目立ち、リズムも崩された。強みとするスクリーンプレーを使ったピック&ロールからの攻撃や外角弾の決定率も伸び悩み、第3Qだけでは7―26と抑えられた。最終第4Qはゾーン守備に切り替えて一時盛り返しかけたが、三河にうまく時間を使われ、逃げ切られた。次戦は28、29の両日、沖縄市体育館でアルバルク東京とホーム2連戦を行う。

三  河 45勝10敗
69―54(18―17,12―12,26―7,13―18)
キングス 41勝14敗

◆点数が伸びなかった

 佐々宜央HC(キングス)の話 三河さんのプライドがある。主力選手がいようがいまいが、ポイントになった橋本竜馬選手、狩俣昌也選手のエナジーあふれるプレッシャーが大きかった。三河の得点数は69点と高くはなかったが、うちの点数が伸びなかった。三河にこちらのオフェンスを止められてしまった。

◆相手堅守に第3Q失速

 21日に三河の攻撃力を堅固な守備で抑えて勝利したキングス。22日は逆に三河の堅守に苦しめられ、強豪の高い修正力と勝利への執念をはね返せなかった。

 三河はトップスコアラー2人が欠場したが、ベテラン桜木ジェイアールの1対1を中心に、ポストプレーからの幅広い戦術を展開。キングスも田代直希がうまく相手を引き付け、ハッサン・マーティンがダンクを決めるなど応戦した。第2Qもハッサン・マーティンがゴール下の守りで存在感を見せるなど、ロースコアゲームに持ち込んだ。

 29―30で折り返した後半。21日の試合同様に三河の攻撃力を抑えつつあったが、第3Q序盤でチームファウルが相次ぐと、持ち味である外角弾の決定率も上がらず、点差が開き始める。三河の橋本竜馬や県出身の狩俣昌也(狩俣中―興南高―国際武道大)らの激しいプレスに苦しめられて攻撃もうまくデザインできない。ミスも相次ぎ、第3Qだけで7―26と水をあけられた。

 第4Qはゾーン守備で逆転の好機をつかもうとしたが、三河の冷静な試合運びに戦況は覆せなかった。堅守を誇るキングスだが、21日に18点を決めた古川孝敏が無得点に終わるなど、三河にお株を奪われた試合だった。

 主将の岸本隆一は「自分たちに足りない部分を真摯(しんし)に受け止め、(2試合)80分、気を緩めず戦えるよう挑戦していく」と気を引き締めた。