ハートロード歩きませんか 北中城村観光協会 健康づくりへ呼び掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ハートロードにあるシート(下)とウオーキングを楽しむ村観光協会のスタッフ=23日、北中城村のイオンモール沖縄ライカム周辺

 【北中城】女性長寿日本一の村で健康に―。沖縄県の北中城村役場と観光協会などの有志でつくる健康サポートチームは、村民の健康増進を図ろうと、同村のイオンモール沖縄ライカム周辺を歩く「ハートロードウオーキング」を実施している。イオンモール周辺の道を上空から見るとハートの形をしていることから名付けられた。企画に親しんでもらおうと今年1月からはスタンプカードも発行し、参加者も広がりつつある。地域おこし協力隊の山口かすみさん(28)=村観光協会=は「楽しみながら歩いてほしい」と期待する。

 ハートロードの距離は1周約2キロ。道路の地面にはイオンモールを起点に何キロ地点かを示すシートを設置し、歩く人がどれだけ歩いたかその都度確認できる。観光協会などが発行するスタンプカードは、1周ごとにスタンプが1個もらえ、10個たまると観光協会オリジナルのエコバッグなどがもらえる。カードを発行してからはリピーターが増え、すでに5枚を達成した人もいるという。

 取り組みは、村職員がモールの周りをウオーキングしていた際、スマートフォンのアプリの記録がハート形になっていることを発見したことがきっかけだ。昨年春に発足した、若手職員らを中心に健康長寿に取り組む健康サポートチームが「ハートロードウオーキング」と命名、「気軽に運動習慣を身に付けてほしい」という思いから始まった。プロジェクトが始動すると、女性職員が中心となってシートのデザインやスタンプカード制作などを担った。

 サポートチームは現在、村内の医療機関やイオン琉球など民間企業の協力も得ながら、次なるプロジェクトを模索中だ。メンバーで企画振興係の棚原昌也係長(42)は「特定健診の受診率を上げることが目標だ」と話した。

 スタンプカードはイオンモール内の北中城村観光協会と観光案内所「トラベルマートきたポ」で配布している。問い合わせは「トラベルマートきたポ」(電)098(923)3601。