【糸満】NPO法人沖縄鍾乳洞協会の山内平三郎理事長(70)ら4人が、28日から沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれる「第14回平和祈念こいのぼりまつり」に向けて全長約35メートル、胴回り約12メートルの巨大こいのぼりを制作している。昨年より全長は3メートルほど長く、県内一の大きさとみられる。3月初旬から制作している山内理事長は「平和を願って作ったこいのぼりを見てほしい」と、多くの来場を呼び掛けている。
県平和祈念財団は、子どもたちの幸せと健康を願い、若い人たちに平和を考える機会にしようと、ゴールデンウイークにこいのぼりまつりを開いている。
10年ほど前、たこ作りをきっかけに6メートルのこいのぼりを作った山内さん。年々大きくなり、今年は約180センチのビニールを40枚ほどつなぎ合わせて制作している。色塗りには、油性マジックの補充液を使って1週間ほどかかったという。完成した巨大こいのぼりは、クレーンに設置して掲揚する予定だ。
沖縄鍾乳洞協会の仲里廣茂さん(72)は「平和を餌にして、だんだん大きくなっている」と話した。
県平和祈念財団は巨大こいのぼりのほか、手作りこいのぼりなど約2万匹を5月6日まで掲揚する。問い合わせは県平和祈念財団(電話)098(997)2765。