FC琉球、惜敗 横浜に2―3 サッカーJ3第8節


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素早く攻め上がるFC琉球の富樫佑太(右、球団提供)

 サッカーの明治安田J3第8節のFC琉球は29日、神奈川県のニッパツ三ツ沢球技場でY.S.C.C.横浜と対戦し、2―3で敗北した。琉球は勝ち点11、3勝2分け3敗。

 琉球は前半22分に先制を許すも、前半アディショナルタイムに富樫佑太が返し同点に。後半開始7分に再び1点差に広げられるが、後半33分に再び富樫が同点となるシュートを押し込んだ。YS横浜のサイドを幅広く使った攻撃にも粘り強い守備でしのいだが、終盤に勝ち越しの1点を決められ、2―3で惜しくも敗れた。次戦は3日午後6時から、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場でガンバ大阪
U―23とのホーム戦を行う。

(1)ニッパツ
Y横浜 4勝2分け2敗(14)
3―2(1―1,2―1)
琉球 3勝2分け3敗(11)
▽得点者【Y】奥田2(2)西山峻(2)【琉】富樫2(4)
▽観衆 1285人

◆勢いつぶされた

 金鍾成監督(FC琉球)の話 警戒していたYS横浜のエースを抑えきれなかったのが敗因だ。終始攻められ続けることによって、琉球の攻撃の勢いがつぶされてしまった。次戦は最後まで攻めきる琉球らしいプレーを見せたい。

◆流れつかめず連敗

 琉球とYS横浜は、パスサッカーを持ち味とする攻撃的なチーム同士の対戦となった。2度先行された琉球だが、粘り強いプレーで追いついた。しかし試合終盤に勝ち越しの1点を決められ、敗北した。琉球は2連敗を喫し、ここ4試合勝ちなしとなった。

 前半は琉球がやや優勢で試合運びをするも、22分に先制を許してしまう。しかしアディショナルタイムに富樫佑太がゴールを決めて同点に。続く後半、YS横浜に再びリードを広げられたが33分、富樫が再び見せた。相手ゴール前の混戦でこぼれたボールをヘディングで押し込み、2―2で競り合った展開になる。勢い付きたい琉球だったが相手の技ありで勝ち越しの1点を奪われ、惜敗した。

 金鍾成監督は「終始、YS横浜のペースになってしまった」と声を落としつつも、次戦へ向け「(琉球らしいパスサッカー)原点を見直して、攻めきりたい」と切り替えた。