ノボタン、ハママンネングサ 渡嘉敷島に花の季節


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野山の道路沿いを彩るノボタンの花=20日

 【渡嘉敷】沖縄県の渡嘉敷島にうりずんの季節を告げる代表的な花、ノボタン(野牡丹)、ハママンネングサ(浜万年草)が満開となり見頃を迎え、道行く人の目を楽しませている。

 ノボタンは林道沿いでよく見られ、葉は卵形で先細り、数本の縦の筋が特徴で直径約5センチのピンクの花を咲かせる。島では実が割れることから方言名で「ハンキター」と称される。

 ハママンネングサ(ベンケイソウ科)は海岸の岩の上や崖地に生える多年草で、絶滅危惧種II類に指定されており、数が少ない。1本の茎は横にはい、枝葉の上部一面に0・5ミリほどの星形の黄色い花を群生させて咲き誇る。
 (米田英明通信員)

道斜面の崖に生えるハママンネングサ=4月20日、渡嘉敷島林道