沖縄市の観光発展に一役 吉村さんANAから出向


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄市の観光PRに意気込む吉村菜織さん(左)と佐藤隆志さん=4月17日、沖縄市役所

 【沖縄】地域活性化を目的とした総務省の事業を活用し、航空事業会社ANAグループから沖縄市に出向した吉村菜織(なお)さん(31)が4月から市経済文化部観光振興課で勤務している。客室乗務員の経験や知識を生かし、市の観光振興に取り組む。吉村さんは「仕事柄いろんな地域に行くが、今では沖縄市が一番好きな場所」と意気込んでいる。

 吉村さんは総務省の事業「地域おこし協力隊」として、来年3月までの予定で沖縄市に住み誘客促進や観光振興に取り組む。

 これまで客室乗務員を約8年間務め、国際線客室乗務員の責任者である「チーフパーサー」も務めたが「別の場所で自分の経験やノウハウを生かしたい」と、同プログラムの活用を決意した。出向期間中、ANAグループの機関紙への情報提供や、市民向け接遇研修などを担当する予定だ。

 市観光振興課には昨年から、総務省事業「地域おこし企業人」で派遣されたANAグループの佐藤隆志さん(48)も勤務している。佐藤さんは「ANAグループと沖縄市との橋渡し的な役割として、精進したい」と力を込めた。

 市観光振興課の西表潤さんは「幅広く違った視点から、効果的な情報発信を模索していきたい」と2人の活躍に期待を寄せた。