カフェで釣り いかが 釣果、から揚げに


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気軽に釣りを楽しんでもらおうと「CAFE de 釣り」をオープンした松岡ヒロさん=糸満市大度

 【糸満】暑い日差しを気にせず、屋内でコーヒーを飲みながら釣りを楽しめる「CAFE de 釣り(カフェ・デ・ツリー)」がこのほど、糸満市大度にオープンした。店の中央には4畳半ほどの大きさの水槽があり、淡水魚のホンモロコが涼やかに泳ぐ。週末は家族連れやカップルでにぎわう。魚の仕入れや管理法など試行錯誤の末、オープンさせたオーナーの松岡ヒロさん(45)は「近くには大度海岸や平和祈念公園など子どもたちのワクワクスポットがいっぱいある。ドライブも楽しみながら来てほしい」と語る。

 京都府出身の松岡さんは18歳の時に旅行で沖縄を訪れ、そのまま移住した。現在は同店のほかに那覇市内でもバーを営む。

 3年前、幼稚園児だったおいに「釣りに連れて行って」とお願いされ、釣りに挑戦した。しかし「素人は場所を探すのも大変だった」という。海岸での釣りはトイレも見つけにくく「気軽に釣りを楽しめる場所をつくろう」とオープンを決めた。

 当初、水槽会社から「ホンモロコの管理は無理」と言われたという。県外からホンモロコを生きたまま仕入れる方法を何度も試し、2017年12月に開店した。

 プレート料理やケーキも楽しめるカフェの中央には、大きさ(約2メートル35センチ×約2メートル85センチ)の釣り堀と、その周囲に12席ある。これまでの最高釣果は中学2年生の63匹。松岡さんは「子どもたちは釣れなくても一生懸命釣る方法を研究する。ぜひ親子で楽しんでほしい」と話した。

 小学4年以上は40分千円で、釣りざおのレンタル、餌、釣れた場合の調理代(10匹までから揚げにする)込み。週末や祝日は要予約。不定休。午前10時半~午後8時(釣りの受け付けは午後7時まで)。問い合わせは(電)098(997)3333。 (豊浜由紀子)