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伊平屋の田名城跡が史跡に 沖縄県指定、石積み14~15世紀築城

沖縄県史跡に指定された伊平屋村の田名城跡の入り口。山頂部が野面積みの石積で囲まれている(伊平屋村提供)

 沖縄県教育庁は8日付で、伊平屋村の田名城跡を県指定史跡に新規指定した。文献資料や伝承もなく詳細は明らかではないが、築城は14~15世紀で、野面積みの石積で山頂部分を取り囲み、地域の人たちが外敵から一時的に身を隠したと見られる。県による史跡の指定は1993年以来で55件目。

 田名城跡は、伊平屋村田名集落の北側にある標高179メートルの山頂の周囲にあり、地元では「ウッカーグスク」と呼ばれる。地形を生かして高さ3メートルほどの石積が山頂をほぼ一周し、最長約140メートル、最大幅約50メートルのだ円形になる。

 水が入ると堀になる溝状の「堀切」、山を登ってくる外敵に矢を射ったり石を投げたりする「曲輪(くるわ)」もあり、防御性が高い。面積は狭く、生活の跡が乏しいことから、文化財課の濱口寿夫課長は「居住地ではなく一時的な避難場所として使われたのではないか」と話す。

 2009年には伊平屋村の文化財に指定された。野面積みや堀切が良好な状態で保存されていることなどから、ことし3月、県文化財保護審議会から県教委に県指定史跡に答申されていた。平敷昭人教育長は「村や各保存会と連携して文化財の保存と継承に努めたい」と話した。