西平・森屋(男子)、上村・外間(女子)連覇 バドミントン県総合ダブルス


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女子決勝 ラリーからシャトルをたたき込む上村麻衣(手前)と外間優花ペア=6日、うるま市石川体育館(又吉康秀撮影)

 バドミントンの第59回沖縄県総合ダブルス選手権大会は5、6の両日、うるま市石川体育館などで行われた。男子は西平賢矢・森屋隆成組(名護スポーククリニック・グリーンスマッシュ)、女子は上村麻衣・外間優花組(沖縄銀行)がいずれも2連覇を達成した。上村・外間組は初戦から全て2―0のストレートで勝ち上がり、決勝も前田志織・大城美思組(沖縄国際大)を終始圧倒。21―12、21―16で完勝した。昨年に県代表で愛媛国体に出場した西平・森屋組は21―15、21―8と、安定した実力で喜舎場敦夫・祝嶺春俊組(パム・南風原町役場)を下して頂点に立った。

◆決勝すら修練の場/上村・外間

 バシッバシッ、とシャトルを打つ音だけが聞こえる。連覇を懸けた上村麻衣・外間優花組(沖縄銀行)の決勝。大幅リードにも上村は「前だよ前っ」、「中に打つよ」と外間に手厳しい。2―0のストレート勝ちにも、上村は「優勝というより、チームの形を求めてきた。内容はよろしくなかったですね」と納得しない。外間は「ミスを止められなかった」と悔し涙が止まらなかった。

 上村は糸満高時代から長年組んだ玉城真央とペアを解消し、外間と組んで3年が経つ。九州4強入りを共に果たした一つ上の玉城を「頼りにしていた」という上村。新たにペアを引っ張る立場になり、外間とのプレースタイルの違いもあって伸び悩んだ。昨年は8強止まりの九州大会を目前に控え、今大会は連係を確認する大事な試合だった。

 第1セットから上村ペアらしい攻守に隙がない滑らかなローテーションで、相手を圧倒。しかし随所でドライブをネットに掛けるミスが続いた外間に対し、上村からは容赦なく叱責が飛んだ。県外のレベルの高さをよく知る上村は「(外間は)自分はだめだと消極的になっている。これでは九州で戦えない」と話す。

 大会を終え、上村は「(外間は)良いものを持っている」と本人にこそ言わないが、実力を評価する。「私がカバーして外間の持ち味を出させてあげたい」。外間は「焦ってミスを出してしまう。しっかり一呼吸置いてミスを減らしたい」と挽回へ気を引き締める。二人三脚で九州上位進出を狙う。(喜屋武研伍)

◆集中、盤石に試合運ぶ/西平・森屋、国体選手の実力

男子決勝 ジャンピングスマッシュを放つ森屋隆成(後衛)と西平賢矢=6日、うるま市石川体育館(又吉康秀撮影)

 国体選手の西平賢矢・森屋隆成組(名護スポーククリニック・グリーンスマッシュ)は終始試合の主導権を握り、2―0でストレート勝ちを収めた。後衛・森屋の強烈なジャンピングスマッシュから甘く上がった返球を、前衛の西平がしっかりと決める盤石の試合運びだった。西平は「集中力を切らさず、勝ち切れた」と収穫を喜んだ。 立ち上がりは硬さからサーブレシーブをネットに掛けたり、ロブを甘く上げるミスなどで失点し、リードされた。しかしコースを狙う森屋の強烈なスマッシュや、低く速いドライブがしっかり機能し始め、連続得点で21―15と先取。続く第2セットも勢いをそのままに、相手に7点しか与えず勝利した。

 2週間後の九州大会へ向け森屋は「初戦から厳しい試合となる。気を引き締めたい」と意気込んだ。