社会

政府の基地強行を糾弾 平和行進始まる 基地と戦跡2コースで

基地のない平和な島を目指そうと、キャンプ・シュワブゲート前を出発した「平和行進」中北部基地コースの参加者=11日午前、同ゲート前

 日本復帰から46年を迎えた沖縄で行進しながら平和の大切さを訴える「第41回5・15平和行進」(主催・同実行委員会、沖縄平和運動センター)が11日午前、中北部・基地コースと南部・戦跡コースで始まった。

 中北部・基地コースは、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設が進む米軍キャンプ・シュワブゲート前で出発式が行われた。約500人(主催者発表)が参加した。参加者らは平和を訴えながら、シュワブから金武町にある米軍キャンプ・ハンセンに向かって行進する。辺野古では、沖縄防衛局が米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設を進めている。 


米軍基地を横目に、キャンプ・シュワブゲート前を出発する「平和行進」中北部基地コースの参加者ら=11日午前、同ゲート前

 出発式では平和運動センターの山城博治議長や名護市の稲嶺進前市長が登壇した。沖縄防衛局が辺野古で進めている新基地建設に触れた上で、稲嶺前市長は「復帰前、祖国復帰に対して希望に燃えた時期もあった。しかし、現状は何も変わらず、厳しい状況が続いている。それを物語っているのが新基地建設だ」と強調した。

 参加者はシュワブを囲む金網沿いを歩きながら、「新基地建設をやめろ」「海を壊すな」などの声を上げた。平和行進に初めて参加した真喜志薫さん(72)=漁師、沖縄市=は「70年以上も米軍施設が沖縄にあることが問題だ。戦後も、復帰後も基地問題がなくならないのは米軍基地があるからだ」と強調。「新基地建設にも納得がいかない。戦後、県民は沖縄の豊かな自然のおかげで立ち上がることができた。その自然を守り、子々孫々に伝えていくことが大切だ」と話した。


「基地のない平和な沖縄をつくろう」などとシュプレヒコールを上げながら那覇市の県庁前を出発する5・15平和行進の南部・戦跡コースの参加者ら=11日午前9時30分ごろ

 南部・戦跡コースは那覇市の県庁前県民ひろばで出発式が行われた。同日は糸満市のひめゆりの塔まで行進する。両コースの参加者は過重な基地負担の解消や平和憲法の維持などを訴えて一斉に行進をスタートした。【琉球新報電子版】


5・15平和行進の出発を前にガンバロー三唱をする南部・戦跡コースの参加者ら=11日午前9時24分ごろ、那覇市の県庁前