きょう那覇市で開幕 喜友名らが模範演武 空手・アジアジュニア&カデットU―21


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大会を目前に意気込む(左から)山中望未、石橋咲織、喜友名諒、澤江優月、菊池瑞希、中野壮一朗=10日、那覇市のロワジールホテル那覇

 空手の第17回アジアジュニア&カデット、アンダー21(U―21)選手権大会が11日、沖縄県那覇市の県立武道館で開幕する。県内初開催となり、アジア28カ国・地域から390人が出場し、13日まで行われる。国内の若手トップ選手や主催するアジア空手連盟(AKF)などの役員、開会式で世界チャンピオンとして形の模範演武を披露する喜友名諒らが10日、那覇市内で会見し、意気込みを語った。

 12日の開会式で金城新、上村拓也と共に団体形を演武する予定の喜友名(いずれも劉衛流龍鳳会)は「日本、アジアの選手が持っている力を発揮し、いい勝負をしてほしい。県内の子どもたちも、同世代の試合を見て刺激を受けてもらいたい」と期待した。

 11日はカデット(16~17歳)、12日はジュニア(14~15歳)、13日はU―21のそれぞれ男女形と組手が行われる。カデットやジュニアの選手にとっては、ユースオリンピック(10月、アルゼンチン・ブエノスアイレス)出場につながるポイントを稼ぐ大会となる。U―21の選手にとっても2020東京五輪出場へ向けた前哨戦となる。

 沖縄空手道連盟の平良慶孝会長は「国際レベルの技術を観戦でき、県内の青少年には大変大きな影響を与える大会だ。(出場選手には)沖縄の文化や料理、音楽も楽しんでほしい」と語った。

 昨年10月にあった世界空手連盟(WKF)のU―21世界選手権男子組手67キロ以下の覇者・中野壮一朗は「21歳以下では最後の大会になるので、シニアにつなげるいい大会にして優勝したい」と抱負を語った。ほかにU―21男子形の山中望未、女子形の石橋咲織、女子組手の澤江優月、菊池瑞希らも意気込みを述べた。

 WKF・AKFの笹川堯名誉会長は「東京五輪までの2年間は、各選手とも遠征を重ねるいばらの道となる。空手は沖縄では県技だが、国技でもある。アジアの近隣諸国と仲良くしていく大会としたい」とあいさつし、選手らを激励した。WKFの奈藏稔久事務総長、AKFの張光輝会長と栗原茂夫事務総長、県文化観光スポーツ部の嘉手苅孝夫部長も列席した。