小学生大使 我が町PR 沖縄・北谷 北玉小が観光プラン


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北谷町の観光プランを作った北玉小学校の児童たち =9日、同校

 「北谷町の観光大使になろう!」をキャッチフレーズに沖縄県北谷町立北玉小学校の児童が、北谷町の特産品や人気スポットを1泊2日で楽しめる観光プランを作った。プランを練ったのは昨年度の4年2組の生徒たちで、野国昌春町長から“観光大使”のお墨付きをもらった。5年生になった児童たちは「授業でたくさん勉強したので、いつでも北谷町の魅力を伝えられる」と笑顔で語った。

 観光プランは、社会科の単元「私たちの県のまちづくり」で取り組んだ。事前アンケートでは、94%の児童が「北谷町が好き」と答えたものの、「町の特産品は」という質問では53%が「わからない」と答えた。

 当時の担任の仲嶺あゆみ教諭は「地元への愛着は強いが、知識が薄い。魅力を具体的にPRできるようにしたかった」と話す。授業では歴史や地理のほか北谷町が配布しているパンフレットを参考にして知識を深めた。町内の経営者をゲストティーチャーとして招き、特産品についても学んだ。

 北谷ブランドとして認定されている「北谷の塩」や「黒麹(こうじ)玄米」などの特産品の試食もした。外間理央君(10)は「北谷の塩は、さらさらして食べやすかった。おにぎりにしてもおいしかった」と満足そう。椎名遼君は「黒麹玄米は、口に合わなかったけど、お肌がつるつるになるらしい」と笑顔を見せた。

 最後に児童一人一人が1泊2日プランのリーフレットを作成した。家族連れのプランを練った眞喜屋永跳君は「朝は観覧車に乗って北谷の町並みを見て、昼はサンマリーナでレジャー。すごく楽しいはず」と自信を見せた。北谷町の商工観光課にリーフレットを送ったところ、野国町長の前で報告する機会を得て「皆さんは立派な観光大使ですね」と言葉をもらったという。児童たちが作成したリーフレットは約1週間、町役場ロビーに展示された。

 児童たちは「もともと大好きだったけど、もっと北谷が好きになった。観光客がいたら声を掛けたくなる」と声をそろえていた。

北玉小学校の児童が作った北谷町を楽しめる1泊2日観光プランのリーフレット