モバイルプリンス
4月末、内閣府のサイトの中にある「国政モニター」に差別的な投稿が多数掲載されていることが、あるブログの指摘で分かり問題になったんだ。
サイトには「在日韓国人は叩き出せ」など外国にルーツを持つ人への差別的な言葉が並んでいたんだ。
この国政モニターとは、募集に応募して選ばれたモニターの人が国に対する意見を投稿できる仕組みだ。
意見はネット上に掲載されていて誰でも見られるようになっていたんだけど、問題になった後は公開が中止されているよ。
ひどいことが書き込まれているんですね
モバイルプリンス
この国政モニターでは「差別的な内容などは掲載しません」としていたけど、差別的な内容の投稿が掲載されていた。
担当者のチェックが甘かったのか、こうした意見を「差別」と認識していなかったのかはまだ分からないけど、内閣府のサイトに掲載されると「差別を国も認めている」と思われかねないので本当に大変なことなんだよ。
確かにそうですね
モバイルプリンス
こうした内閣府のサイトに限らず、インターネット上には差別的な言葉がとても多く書き込まれている。
ターゲットになるのは、外国人や女性、貧しい人、障がいを持った人。そして米軍基地を抱える沖縄の人たちなど。社会的な立場が弱い人や人数が少ない人たちが狙われるんだ。
ネットはいろんな人が思ったことを自由に書きこめる反面、こうした差別的な言葉がどんどん出てくる問題を抱えているんだよ。
モバイルプリンス
差別的な言動はまず心を傷つける。そして差別が広がると、迫害されて命が奪われることがこれまでの歴史で何度も繰り返されてきたんだ。
こうした言葉を書き込んだり、拡散する人は「表現の自由」「言論の自由」などと言って正当化する。
しかしながら、弱い人や少数者の安全・安心をおびやかす言動が許される訳はないんだよ。
うん、うん
モバイルプリンス
とくにSNSでは自分の考え方と近い人が集まることで偏見が大きくなる「エコーチェンバー」という現象が起きやすくなる。
ゲーム好きで集まってゲームの話ばかりをしていると、世の中全員がゲームに興味があるように感じてしまうが実際は違う。これと同じだ。
差別的な言葉には絶対に流されないようにしようね。
【プロフィル】
モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。