アジア空手頂点競う Jr.&カデット、U21 県内で初開催


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カデットの部 男子個人組手63キロ以下級の決勝 果敢に攻め込む山中優空(右)=11日、那覇市の県立武道館

 県内初開催となる空手道の第17回アジアジュニア&カデット、アンダー21選手権大会が11日、那覇市の県立武道館で開幕した。13日まで。初日はカデットの部(14~15歳)の形と組手が行われ、アジア各国の代表が熱戦を繰り広げた。男子の形は阿部倖地(埼玉、慶応義塾志木高)、女子は山田和花(埼玉栄高)が頂点に立った。組手は階級別に行い、女子54キロ以下級は、中川麻鈴(香川、高松中央高)が栄光をつかんだ。大会に県勢は出場していない。

 大会はアジア各国のナショナルメンバーが出場。14~18歳を対象としたジュニア世代のオリンピック・2018ユースオリンピック(10月、アルゼンチン)への選考も兼ねている。

 会場には県外からの観戦もあり、男子組手63キロ以下級で銀メダルに輝いた山中優空(東京、足立第四中)の弟・優夢君(11)=東京=は自身も空手道に取り組んでいると言い「外国人は動きも速いし、身体能力が高い。勉強になった」と収穫があった様子。ベトナムから来たジョン・レー・ドン・ダットさん(15)は「レベルの高さに驚いている。とても良い経験だ」と話した。

 12日は、昨年11月に那覇市で開催された空手1シリーズAの男子団体形で、金メダルに輝いた喜友名諒、金城新、上村拓也(以上劉衛流龍鳳会)による団体形特別演武も行われる。