県内3行純益169億 21%増、本業もうけで差


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 県内地銀3行(琉球銀行、沖縄銀行、沖縄海邦銀行)の2018年3月期決算が11日までに出そろった。株価上昇に伴う有価証券の売却益や好調な県内経済を背景に経費面で与信費用が低水準に抑えられたことなどから、3行合計の連結純利益は前期比21・6%増の169億2300万円と、2年ぶりに増加した。貸出金利回りは低下したが、各行ともに下げ幅は前期に比べて緩和された。

 銀行単体で本業のもうけを示すコア業務純益は、琉銀が7・7%減の67億6500万円、沖銀が2・4%増の81億600万円、海銀が16・3%減の12億3500万円となった。

 3行合計の総融資量は同5・3%増の3兆4874億6900万円に拡大している。不動産業や建設業、サービス業などで融資量が伸びた。

 3行合計の経常利益は同16・6%増の244億4300万円。売上高に当たる経常収益は同3・2%増の1288億300万円。銀行の規模を示す総資産は同3・8%増の5兆2870億500万円だった。