「誰かがやればいい」ではなく自分がやる! 地域の草刈り、ごみ拾い27年 豊見城の當銘さん


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約27年間保栄茂のごみ拾いを続ける當銘正幸さん=豊見城市保栄茂

 【豊見城】沖縄県豊見城市保栄茂の當銘正幸さん(76)が、約27年間ボランティアで地域の掃除を続けている。週に1、2回、保栄茂馬場を中心に、道路脇の草刈りやごみ拾いを習慣にしている。「地域は自分たちできれいにしたい。みんながやればもっときれいになる」と、さらに多くの人たちへの協力を呼び掛けている。

 當銘さんは1991年に保栄茂の自治会長に就任し、草刈りを始めた。「役所による草刈りは予算の関係で年に数回が限界。保栄茂はいつも草ぼうぼうだ。地域の人がやればもっときれいになる」と気付いたのがきっかけだったという。

 当初は保栄茂馬場周辺だけを掃除していたが、最近は夢中になると、保栄茂だけでなく宜保や伊良波まで計3キロほどを歩きながらごみ拾いをすることも。「缶や弁当箱のごみ、ペットボトルのポイ捨てが多い」と感じている。

 當銘さんは「『誰かがやればいい』のではなく、自分がやる。これはもう僕の仕事だと思っている」ときっぱり。今後も清掃活動を続ける予定だ。ただ、いつも1人で実施しているため「ウオーキングしている人など、そのついでに少しでもごみを拾ってもらえればありがたい。多くの人が一緒にやることで、保栄茂をもっときれいにしたい」と呼び掛けた。