てだこまつり7月→10月 地域困惑「運動会と重なる」


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 浦添市役所

 【浦添】毎年7月の「浦添てだこまつり」について、沖縄県浦添市は今年、10月に開催することを決めたが、その日程変更を巡り市内で混乱が生じている。2月にいったん関係者に通知した10月の開催日を4月になって再度変更したため、市内の一部小学校の運動会と日程が重なり、学校関係者や保護者からは「調整が不十分だったのではないか」との声が上がっている。市はホームページで「日程変更により影響を受ける各種団体や関係者の皆さまに対して深くおわびする」とのコメントを掲載した。

 浦添市などによると、7月は高温の影響で、過去に熱中症で搬送される人がいたほか「暑くて人が集まりにくい」などの意見が出たため、2月の実行委員会でいったん10月20、21日に開催すること決定、関係者に通知した。

 しかしその後、両日は那覇市で開催される沖縄の産業まつりと日程が重なることから会場設営などに影響が出る恐れがあるとして、4月になって再度実行委を開き、10月27、28日への変更を決めた。

 しかし、10月28日は市内11小学校のうち、8校が運動会を開催する予定だった。8校のうち、内間小学校が21日に開催日を変更したほか、宮城小と前田小も変更を検討している。ある学校関係者は「急な変更で困惑している。家族で祭りに出掛ける家庭もあるので、子どもだけでなく、保護者の負担も大きくなる」と述べた。

 市PTA連合会の関係者は「涼しい時期に開催するのは理解できるが、開催日の調整について不十分だったのではないか」とし、市の対応に疑問を呈した。
 (松堂秀樹)