「絶対に死なせない」 飲食店で窒息した女性を居合わせた看護師が救助


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那覇市消防局から感謝状が贈られた具志典子さん=14日、那覇市消防局

 沖縄県の那覇市消防局は14日、人命救助に貢献したとして、具志典子さん(52)に感謝状を贈呈した。飲食店で窒息した女性を助けた。具志さんは「絶対に死なせないという気持ちだった」と振り返った。

 具志さんは2月14日、市内の飲食店で食事中に、たまたま居合わせた女性が真っ青な顔で喉に手を当てているのに気付き、窒息だと判断。背後から腹部を持ち上げて圧迫したり、背中をたたいたりしたが、異物を取り出せず、直接口内に手を入れて気道に詰まっていた約3センチの肉片を取り除いた。一時、意識を失っていた女性は具志さんの処置で息を吹き返し、救急隊員に引き継がれた。

 看護師の具志さんは「何とか助かってよかった」と胸をなで下ろした。窒息した場合の応急措置に掃除機が効果的として「飲食店に備えていた方がいい」と助言した。島袋弘樹消防局長は「勇気ある行動で模範を示してくれた」と感謝した。