FC琉球、雪辱へ闘志 あす天皇杯初戦 昨年敗れた今治と


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ゲーム形式の練習で連係を確認するFC琉球の選手ら=23日、西原町の東崎公園サッカー場

 26日に全国各地で開幕するサッカーの第98回天皇杯全日本選手権へ、県からはJ3のFC琉球が出場し、初日の26日午後7時から、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場でFC今治(JFL、愛媛)を迎え撃つ。昨年も同じく1回戦で対戦し、今治に軍配が上がった。琉球は23日、西原町の東崎公園サッカー場で決戦に向けて練習を行い、ミニゲームの紅白戦などで攻撃パターンを確認した。今季のJ3リーグで得点数チームナンバーワンの富樫佑太は「リベンジを果たす」と闘志を燃やしている。

 対戦相手の今治は元日本代表監督の岡田武史氏がオーナーを務める。昨シーズンはリーグ6位で終え、今季は23日現在、16チーム中4位につけている。琉球と同じく、ボール保持率の高いポゼッションサッカーを持ち味としており、琉球の金鍾成監督は戦力を評価し「力は五分五分だ」と警戒する。

 昨年は前後半を5―5とし、PK戦の末に敗れた琉球。高い位置でボールを奪われ、後半に主導権を譲ってしまう場面もあった。朴一圭主将は「ロストしたボールをさらにリカバリーできるようなポジション取りを意識したい」と述べ、カウンターからの失点を防ぐことを、勝利へのポイントの一つと見ている。

 琉球は今治に勝利すると、6月6日にJ1の清水エスパルスと顔を合わせることが決まっている。公式戦で上位リーグのチームと対戦する貴重な機会となるだけに「勝敗に関わらず、良い経験になる」(金監督)とし、格上への「挑戦権獲得」を懸ける今治戦の必勝を誓った。

◆県の代表として頑張ってほしい/具志堅・県協会会長

 天皇杯1回戦を目前に、FC琉球の金鍾成監督や県サッカー協会の具志堅朗会長らは23日、那覇市の県サッカー協会で会見を開き、今治戦への意気込みを語った。具志堅会長は「今治は、現在JFLで得失点プラス13と好調を維持している。FC琉球には県代表として、勝ち進んでいけるよう頑張ってもらいたい」とチームにエールを送った。