経済

沖縄都市モノレール延長、開業遅れ 入札不調、「早くて19年夏」

浦添へのモノレール延長工事が進む那覇市首里石嶺町=2017年6月

 沖縄都市モノレール(沖縄県那覇市、美里義雅社長)は25日、2019年春に予定していた浦添市への延長区間の開業時期を延期すると発表した。美里社長は開業のめどを「早くて19年夏頃」と述べた。入札の不調や土地取得の遅れなど、事業推進のための条件整備が難航して、一部の工事が19年度にまたがる予定となったという。新たな開業時期は「工事が順調に進んだ場合を見込んだもの」としており、天候や工事の入札状況によってさらに遅れる可能性もある。

 美里社長は「県民の皆様にご不満とご不便をおかけするが、もう少し時間をいただくようお願いします」とコメントした。

 モノレール社によると、建設業の人手不足が深刻化する中で県内業者が現場に配置できる技術者も足りなくなっており、業者が工事入札への参加を見送るケースが多くなっているという。同社は工期や発注時期を見直すことで入札不調に対応している。用地取得の難航も工期がずれ込む要因になっていたが、17年3月までに全用地を取得した。

 モノレールの浦添延長は13年から事業が始まり、那覇市首里汀良町から浦添市前田まで約4・1キロについて軌道桁の架設作業などが進められてきた。総事業費は約525億円で、18年3月末時点の進展は約79%(予算ベース)となっている。このうち、軌道桁などのインフラ部は事業費約380億円で進展は約87%、券売機などのインフラ外部は事業費約145億円で、進展は約59%となっている。

 今年の8月ごろまでには延長区間全ての軌道桁架設を終える見込み。駅間の通信環境を整備した後に、車両を走らせてシステム総合試験を実施する。試験終了後に運転士の習熟運転や国や県の検査などを経て、延長区間が開業する。